ラリープロジェクトは、東京大学との合同プロジェクトとして7年続けてきましたが、
東京大学が活動を終了したので、ホンダ学園単独でのプロジェクトとなりました。
毎年古い車両を1台レストアしており、2022年度は1966年式のS800でした。
貴重な部品を壊さないよう、状態を記録しながら慎重に作業を進め、無い部品を作ったり、別の部品を加工して流用するなどして仕上げていきました。
ボディーも腐食した鉄板を切り取って作り直し、10月に念願の車検を取得しました。
レストア後、学校から北海道の鷹栖まで1700kmを4日間かけ、ラリー形式で走る「鷹栖ラリーキャラバン」を完走しました。
11月からは全日本ラリーの新城大会出場を目指しての改造をスタート。
問題が発生したサスペンションの改良や、厳しいレギュレーションに合わせたロールケージの製作、競技用のシート取り付けなどを行い、3月3日~5日に愛知県新城市で行われた「新城ラリー2023」に参戦しました。
ラリー中は、エンジンが高回転で不調になるなど想定外のトラブルが発生しましたが、知恵を絞り、限られた時間内に極めて緊張感の高い整備をこなし、無事クラス3位で終える事ができました。